藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

藤川大祐のブログです。千葉大学教育学部教授(教育方法学、授業実践開発)。プロフィールは「このブログについて」をご覧ください。

多摩川スカイブリッジを歩いてきました

いろいろな場所を歩くのが好きなので、今回はそんな話題で。昨日、開通したばかりの多摩川スカイブリッジを歩いてきたので、その話を書きます。

 

スタートは、東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅。以前は国際線ターミナルと言われていた第3ターミナルの3階に直結されている駅です。2階には京急羽田線の駅もあります。

 

f:id:daisukef:20220314061334j:plain

 

ターミナルから徒歩で外に向かって道に出るのが難しく、10分ほど迷ってようやく脱出に成功。それからさらに10分ほど歩くと、多摩川に面した道に出ました。多摩川の羽田側の道は遊歩道になっており、休憩スペースがいくつも設けられています。休憩スペースの向こうに、多摩川スカイブリッジが見えます。

 

f:id:daisukef:20220314061623j:plain

 

多摩川スカイブリッジには車も歩く人も多く訪れていました。

 

f:id:daisukef:20220314061638j:plain

 

歩行者は下の道から階段を上ると、多摩川スカイブリッジの上に行けます。けっこう高いので、風が強いと少し怖いかもしれません。

 

f:id:daisukef:20220314061350j:plain

 

橋の上からは、羽田空港の駐機場らしきものが見えます。

 

f:id:daisukef:20220314062225j:plain

 

川崎側は、工場が多い場所です。左側はヨドバシカメラと書いてありました。倉庫なのでしょうか。写真右側に「キングスカイフロント」という産業拠点が作られるようです。なお、写真左側に写っているように、歩道と自転車道との間に段差があり、油断していると転倒します(私は軽く転倒しました)。

 

f:id:daisukef:20220314062333j:plain

 

川崎側は、京急大師線終点の小島新田駅まで徒歩約15分。この駅はもともとは終点ではなかったようですが、当時の国鉄が貨物駅を整備するにあたって大師線が一部廃線となり、終点になったようです。下の写真は、その貨物駅だったらしき場所。

 

f:id:daisukef:20220314061422j:plain

 

たっぷり1時間くらい歩いて、小島新田駅に到着しました。大師線は10分ごとに電車が出ていて、便利。京急川崎駅まで、10分ほどで到着しました。途中、川崎大師前と思われる方も多く乗車されました。

 

f:id:daisukef:20220314061430j:plain

 

以下、考えたことを書きます。

 

1)川崎側と羽田空港がほぼ直結することは間違いなく、川崎側にホテルや国際会議場などの施設ができる等して空港の機能を一部持つようになると、川崎や横浜が大きく発展するのではないかと思いますし、羽田周辺が国際交流の空間として大きく発展することも考えられます。他方、羽田側では橋からの道が川沿いの道に合流する構造となっており、自動車の交通量が増えたときに渋滞が起きるのではないかと懸念されます。少しずつ様子を見ながら活用を進めていくのかなと思いました。

 

2)スカイブリッジを経由して羽田空港・小島新田間を歩くのは、なかなか楽しい散歩コースだと思います。ただ、現場ではこのコースを散歩することは特に推奨されていないようで、羽田空港側にも小島新田側にも、スカイブリッジ方面を示す表示などはありませんでした。人がいっぱいになって困ることはなさそうでしたが、車が多く来てしまうと渋滞しそうな構造だったので、あまり観光需要を喚起することはしないのかなとも思いました。

 

3)関連して、羽田空港から徒歩で外に出るルートについては全くと言ってよいほどアナウンスされていないのですが、これを機に徒歩ルートの案内をもっと行うことが検討されてよいのではないかと思います。というのは、飛行機の到着が遅れて深夜になり、鉄道は終わっていて空港のタクシー乗り場は長蛇の列ということがあるからです。依然そうした状況だったときに、蒲田あたりまで歩いてタクシーをつかまえようかと思ったことがありましたが、ターミナルから徒歩で出るルートがわからず諦めてターミナル内で夜明かししたことがありました。深夜に歩きたいという人は多くないかもしれませんが、今後は多摩川まで歩きたいという人が多くなると思われます。徒歩移動への対応が検討されてもよいと思います。

 

4)スカイブリッジでは、歩道と自転車道との間に段差があります。これが非常に歩くづらく、危険です。おそらく、他にこういう段差のある道路があまりなく、私たちが慣れていないせいだと思います。人を避けるためなどのときに、歩道から自転車道にはみ出したくなることがありますが、これをすると転倒の危険があります。自転車と歩行者を完全に分けたいのであれば、間にガードレールがあるとよいと思います。

 

ということで、このような話題もときどき書いていけたらと思っています。