このたび、青少年ネット規制法案が衆議院で成立しました。この法案については、当初から国がネットの表現に過剰に介入すべきでないという批判があり、かなりトーンダウンした形になっています。現在起こっている問題の解決にはあまり結びつかず、国の不当な介入の恐ればかりが残ると私も考えます。
立法府が青少年のネット利用の問題への対策について議論することは大歓迎ですが、教育界でもネット業界でもさまざまな取り組みが進んでいる中で、そうした動きを無視するかのようにして法律がつくられることには疑問を覚えます。
立法府でなく行政府に属するのでしょうが、教育再生懇談会も先日、各所でこれまで進められてきた取り組みを無視するように、中学生以下の携帯電話利用を禁止する方向を提言しました。
政治がすべきことは、こんなことではないはずです。