大手新聞社の子どものケータイ関連の記事で、妙なものが二つ。
一つめは、読売新聞福島版2月10日付の記事。「携帯、閲覧制限進まず」だが、次のように書かれている。(調査は昨年9月、カッコ内は2008年2月の前回調査)
「フィルタリングについては、小学生の保護者が8割、中高生の保護者は9割以上が認識していたが、利用率は小学6年が64・3%(同39・6%)、中学2年が59・0%(同29・1%)、高校1年が48・7%(同16・6%)だった。」
誰がどう見ても、フィルタリング加入率は激増だろう。よく読まない読者に誤解を与える記事はやめてほしい。子どものケータイについての危機を、不必要にあおる記事と言えるだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20100210-OYT8T00007.htm
次は、朝日新聞2月8日付の記事。「子どものネットトラブル 教員知っていても親気付かず」という見出しで、ガイアックスが行った調査の結果を発表している。以下のように書かれている。
「教員の65%が「トラブルが起きたことがある」と答えた。一方で、保護者の「ある」という回答は14%にとどまり、実態に気づいていない親が多い様子がうかがえた。」
組織の一員として多くの子どもに対応している教師が、保護者よりもトラブルに知っていることが多いのは当然だ。トラブルを知らない保護者が多いのは、当然である。まるで親がダメであるかのような見出しは、偏っている。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY201002080092.html
大新聞がそろいもそろってこんな状態で、大丈夫なのか?