藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

藤川大祐のブログです。千葉大学教育学部教授(教育方法学、授業実践開発)。プロフィールは「このブログについて」をご覧ください。

10/23(土)メディアリテラシー教育研究会「聴覚障害者への支援から学ぶ情報保障」

次回メディアリテラシー教育研究会のご案内をさせていただきます。皆様のご参加をお待ちしています。

第26回メディアリテラシー教育研究会

第3回発達障害児・者支援情報保障研究会

聴覚障害者への支援から学ぶ情報保障

~ 遠隔情報保障システムから発達障害支援に活用できる情報を学ぶ ~」

主催:日本メディアリテラシー教育推進機構

特定非営利活動法人企業教育研究会

就労支援推進ネットワーク

発達障害児支援アカンパニス

2007年度は「特別支援教育元年」と呼ばれ、 学校教育法等の一部が改正さ

れました。2008年度以降も様々な取り組みが、学校現場にて実施されています。

この数年のうちには、発達障害の子どもたちへの支援問題が、当たり前のよう

に取り上げられるかと思います。

そこで今回は、遠隔情報保障システムで、聴覚障害者への支援に取り組まれ

ている筑波技術大学障害者高等教育研究支援センターの三好茂樹さん、特定非

営利活動法人長野サマライズ・センターの小笠原恵美子さんにお越しいただき、

お話を伺います。

「情報保障」という考え方は、「聴覚障害者」への支援としては昔からあり

ましたが、「発達障害」の分野では取り組み・研究がされてきませんでした。

その背景としては、「発達障害の方々は支援がなくても情報は入手できる」と

いった思い込みがあったと推測しております。

発達障害者への情報保障も必要」を考えるために、「聴覚障害者」への

「遠隔情報保障システム」の取り込みを丁寧に伺いたいと考えています。

その中から、発達障害の情報保障支援に役立つものを、参加者全員で探してい

きたいと思います。

ぜひ、発達障害者の支援を日々考えている保護者の方、学校関係者の方、福

祉施設の方、企業の方など、あらゆる分野の方のご参加をお待ちしております。

また、当事者の方の参加も大歓迎です。ぜひお越しいただき、一緒に支援の方

法について考えていきませんか。

■日 時:2010年10月23日(土)13:30~16:50(受付13:15~)

13:15    受付開始

13:30-13:50 参加者自己紹介

(参加者は多い場合には、省略させていただきます)

13:50-14:50 講演・実演 三好茂樹さん(筑波技術大学准教授)

14:50-15:20 実施報告  小笠原 恵美子さん

特定非営利活動法人

長野サマライズ・センター副理事長)

15:20-15:40 休憩(名刺交換など)

15:40-16:10 質疑応答

16:10-16:40 参加者のフリートーク

16:40-16:50 まとめ

■場 所:ソフトバンク通信3社 青海キャンパス

東京都江東区青海2-45 タイム24ビル9階

ゆりかもめテレコムセンター」 駅下車 徒歩約2分

りんかい線東京テレポート」駅下車 徒歩約18分

http://www.tokyo-bigsight.co.jp/time/access/index.html

■テーマ:「聴覚障害者への支援から学ぶ情報保障

~ 遠隔情報保障システムから発達障害支援に

活用できる情報を学ぶ ~」

[講演]

聴覚に障害のある方には、講師の発話内容を補聴器だけでははっ

きり理解できない方々が多くいます。そのような方には手話通訳

や文字によるサポートが不可欠です。特に文字によるサポートで

はパソコンを活用した様々な手法によってリアルタイムに提供で

きる情報の量が、近年飛躍的にアップしています。

しかしながらこの手法では、大学の場合で言えば学外見学や教育

実習などの局面で、共に移動することが困難であるために、それ

らの能力を上手く活用できていませんでした。また、初等・中等

教育の現場では生徒への心理的な配慮なども問題となっています。

このような、今までの情報保障(※1)で起こっていた悩みや

問題を少しでも解決するために、『モバイル型遠隔情報保障シス

テム』を提案、構築しました。

このプロジェクトは、国立大学法人筑波技術大学を代表として、

ソフトバンクモバイル株式会社、特定非営利活動法人長野サマラ

イズ・センター、国立大学法人群馬大学国立大学法人東京大学

先端科学技術研究センターそしてMCC HubneTの6者が協力し、

2009年3月から始まりました。提案システムの向き不向きなどを

調べるために、プロジェクト開始から約1年間、聴覚に障害のあ

る方約300名、実施回数100回以上の導入実験を行いました。今回

の講演では、これらの結果や事例、そしてシステム構成の概要な

どについて触れさせて頂く予定です。

※1 身体的な障害により情報を収集することが困難な方に対し、

代替手段を用いて情報を提供することにより「知る権利」

を保障すること。

[実施報告]

『モバイル型遠隔情報保障システム』を使った2009年に行ってき

た難聴児・者支援の実施例をお話して、聴覚障害とは異なる障害

をお持ちの皆さまの社会参加を支援できる情報保障のあり方を

皆さんからご意見などがいただければと思っております。

■講 師:三好茂樹(みよし しげき)さん

筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター准教授

1998年、北海道大学工学研究科生体工学専攻博士後期課程修了。

同大学にて、人工内耳に関する基礎研究を行い、博士号(博士・工

学)を取得。同年、筑波技術短期大学助手。2004年、同短期大学助

教授。現在、筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター准教授。

主に、聴覚障がい者のための感覚代行、情報保障システムの研究・

開発に従事。ヒューマンインタフェース学会、日本特殊教育学会、

ライフサポートテクノロジー学会会員。

小笠原 恵美子(おがさわら えみこ)さん

特定非営利活動法人長野サマライズ・センター副理事長

長野県で1996年からパソコン要約筆記活動に取り組む。

パソコンなどのIT機器やIT技術を活用して、障がい者・高齢者など

の社会参加をサポートする活動を実施。「パソコン要約筆記の連携

入力」手法を用いて県内外の各種教育機関や行政機関、議会、選挙

等において支援実績を持つ。

現在は、大学や企業など幅広い分野へ協力を求め、情報保障の必要

性の認知と普及を目指して活動中。

■進 行:小林浩一(就労支援推進ネットワーク 理事長)

■定 員:40名(定員になり次第締め切ります)

■参加費:1,000円(大学生以下無料)*当日お支払いください。

★お申込み方法

いずれかの方法でお申し込みください。

1.申し込みフォームより申し込む

以下のURLよりお申し込みください。

http://shuro-shien.net/?page_id=637

2.FAXで申し込む。

1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、

5)勤務先、6)メールアドレスを明記の上、お申し込みください。

送付先 020-4669-6822

★問い合せ先

就労支援推進ネットワーク 事務局 松浦早希

Tel 042-578-4907 / FAX 020-4669-6822

e-mail info@shuro-shien.net URL:http://shuro-shien.net/