藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

藤川大祐のブログです。千葉大学教育学部教授(教育方法学、授業実践開発)。プロフィールは「このブログについて」をご覧ください。

NHK「算数の向上を"国語力"で」を見て

 本日のNHK総合テレビ『おはよう日本』で7:49から放送された「算数の向上を"国語力"で」を見た。3年生の2ケタどうしのかけ算で、子どもたちが計算の仕方を文章で書いて説明していた。  これは非常に合理的だ。算数・数学で重要なのは、試行錯誤しながらひたすら説明を式や言葉を駆使して書くことである。なんとなく式を書いて「合っている」ことが重要なのではなく、何をどう考えるのかがわかるように書くことが重要なのだ。かつて私が中学・高校で数学を教えていたときにも、生徒たちによく、「見ただけで、補足説明なしにわかるように、黒板に書きなさい」と言って、板書比較法で説明を黒板に書かせた。「数学を学ぶとはひたすら書くことだ」ということをわかってもらいたかったのである。  算数・数学教育については、まだまだいろいろな議論が必要だ。