藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

藤川大祐のブログです。千葉大学教育学部教授(教育方法学、授業実践開発)。プロフィールは「このブログについて」をご覧ください。

ネット安心安全全国推進フォーラム後半

 本日行われたネット安心安全全国推進フォーラムの前半についてはtwitterで #nzenkoku を検索していただくと読めるようになっているのですが、後半の私が登壇した部分については参加の方が書いてくださいました。ここに転載させていただきます。

ネット上の見守り リアルでの見守り 2つの見守りをどう進めるか  が 後半のパネルのテーマ

藤川先生:非出逢い系サイトの検挙が増えている, 深夜の外出が多く 携帯がきっかけになっていないか リアルでの見守りが必要

藤川先生: 情報商材 の被害 ネット上での情報の読み取り能力が求められている。子ども達に力を育てたい。

森川: 大人の責任として どうかかわるか という問題意識。 子どもの問題というが,大人にとっての問題として考えなくてはいけない。 安易に携帯を持たせてきていいないか。

森川:リアルなつながりを大切に,家の中で携帯コミュニケーションという事例もある。 家庭の基盤を見直すことが必要。 大人の後ろ姿を振り返ってみてはどうか

森川: ママ聞いて メールするより 私の話  栃木の携帯川柳から  無意識に大人がしていないか

岡部: 犯罪に巻き込まれた子の相談  お金が欲しい  自分を見て欲しいという 2つのパターン

岡部: いじめ 分かっていても 行動に反映されない というものを子どもは持っているのではないか。 不正請求  無視しなさい と大人は言う  危険性 子ども達にも知識として持たせる必要がある。

岡部: 最近救いと思えること。 フィルタリング 72%が利用している。6割が保護者から言われてつけている 付けない子の5割が保護者から言われないから。 保護者が子どもに伝えていくことが大事

藤川: 犯罪行為に巻き込まれた子は認めて欲しいという意識が多い。 心の問題がそこにある。  一方で こんな簡単な対処法も知らないことがある 身の回りにないことには対応仕切れないという このぐらいと大人が思うことも子どもは知らない。

佐々木: 子どもに情報制限は必要か はい が多い

佐々木: イーウーマンの円卓会議で,小中学生に携帯を持たせたいですか yes 19% no 81% 2009年 こどもの安全をかんがえている 問題とされる機能を排除すれば ITリテラシーは使わないと身につかない教えることが大事 という意見があった

佐々木:子どもの出会ったトラブルの事例 巻き込まれた保護者,先生がとうしても良いかわからない そのフォローが必要だった。 パソコンを取り上げられるという結末があったが望ましくないと感じた。その力を伸ばす方向に向けられないかと思った。

佐々木:問題を起こさないことが良いとされるが 子どもが良いことをできる 役に立つことができるということが大切ではないか

藤川: 問題を起こさない子が良い子かという提起は重要  責任・誰のせいというところに行くが,役割分担を考えることが必要

船倉:子どもに近いのはSNSの問題普通に使っている中で悪い人にあわない SNS自体が問題ではなく,うまく使えることが大事ではないか子どもの問題・管理する人の問題などいろいろあるが,フィルタリングの対象にならないと安心して使ってしまう。

藤川:EMA認定など安心して使っていいのかというのは,今の大きな課題。

藤川:もう一巡意見を聞き,フロアからも聞きたい

森川:自尊感情を持てない子がどうしたら持てるか。 大人が考えたことを子どもに伝えられないか? ちょっと待ってパンフで P4何があるかと読みたくなるようにした。 返って読み込まれる。

森川:パンフ 最新情報を載せた ちょっとまってはじめて これから持たせる保護者に使えるものを意識した 子どもにうまく伝えられるようにと考えている

岡部:問題を起こす子は 悪い子か? 問題を起こさざるを得なくて起こしている。 自分の名前を書くのは 存在を伝えたいから 日常生活の中で表現げきないでいるからではないか。

岡部:携帯は自己表現ための便利な道具としてつかわれている

佐々木:自分を認めてもらう場所を探し,つながる人を探している そこで被害にあっている。 子ども達だけではなく大人も同じことをしている。 子どもがおかれている環境が以下に不安かが大きな課題。 自尊心を持つこと は大事 10歳~低下15歳が最も低く 女子が低い

佐々木:お互いを誉める,良い所を探す 良い所を見付けること 誉めることが 自尊心を育てるのには有効

佐々木:誉めてもらう機会をつくることで 大人も子どもも 自尊感情は育つ ネットから離れたところでの取り組みが必要だろう

藤川:自尊感情が低いことは大きな課題 女子が低く 携帯を使うことが多いこと には目を向けるべき

船倉:ケータイと子どもの関係,子どもと大人の関係 子どもは聞いて欲しい 聞いてくれる大人が近くにいない子がネットに入り込んでいく悪循環がある

藤川:親が子どもにいうことが多く 親が聞くことが少ないというのは多くある。

ちかくの人との会話の時間を2分  言いたいことがあるのでは?

参加者:群馬県 保護者向けに保護者の視線で取り組んでいる。EMAの認定サイトでも,問題がある,その認定基準その組織に問題があるのではないか

参加者:愛知県 情報教育に関わって来た。 船倉さん SNSを使っていて楽しい事,何を求めているか

参加者:携帯電話で見えない世界に入っている。 誰かに見られているからというのが人間の意識にある。パトロールしている内容など表に出てくる必要があるのではないか。規範意識が必要なのではないか

参加者:千葉県小学校教員 船倉さん 演劇をしてみて携帯とのつきあい方が変わったか? 演劇をなぜ選んだか?

参加者:鳥取県教委 全国展開での同一歩調が必要ではないか 間違いなく子どもが巻き込まれている子どもに対して手を届かせる方法が必要なのではないか?

船倉:SNSの楽しいことは趣味の合う人と出会えて話し合えること 身近にはいないことがあってもネットは大丈夫。求めているのは, 安心できること,楽しめること,自分の本音が出せること,身近にいる人に言えないことも言える。

船倉:携帯との関わり方,悪いところに巻き込まれないように関わらないように注意するようになった。 持っていない人は,今まで欲しいとだけ思ってたが,いざ使うときに気を付けるようになった。

佐々木:どのサイトが有害かの判断は難しい。日々見続け,パトロールし続けないと判断できない。変化し,進化するネットの認定は難しい。親としては,子どもに見せたいサイトは親が判断したい。初めは何もつながらず,自分が許したところだけ繋がせたい

佐々木:ネット被害にあっている子にたいする取り組み,これから使っていく子に対する取り組み,被害に遭ってしまったときの対応 の3つについてのフォーラムが必要な時代

岡部:ネットの方が話しやすいという子が55% 現実のコミュニケーションがとりにくい,苦手,撮りたくない子が SNSに入っていくのではないか。 年齢との関連で考える。未成熟な子どもには見せたくないと思う。子どもが求めてしまい,危険なところに入ってしまう。

森川:子どもが対人のコミュニケーションが苦手になっている。大人もそれがある。目の前のことを学校に伝えてくる。大人が目の前の子に声を掛ける一歩を踏み出したい。発達年齢にそった対応は,今のインターネットはそれがなくいきなり入ってしまっている。免許制も考えてみては

藤川:免許制 能力があって責任をとれる人は自由に 能力がない人には能力を育てる 取り組みが必要。 国の制度,パトロールの情報は,やってはいても届いていない。この取り組みをさらに続けたい。

藤川:知識が少ない親御さんにあまり負担をかけないですむように,社会,企業が動いていくようにする必要がある。

藤川:それぞれ持ち帰って,つぎには報告できるようにしたい ご協力ありがとうございました。

(以上)