ディベート教育に関わっていることもあり、さまざまな分野の政策が気になる。気になることを、ときどき書きたいと思う。
私は、自分の車にETCをつけている。料金所が混んでいるときにもすいすい通れて、快適である。取り付けには2万円ほどかかったが、5万円前払いの大幅割引のおかげで、すでに元は取っている。
だが、ときにいらいらさせられることがある。それは、料金所があまりにも混んでいて、ETC車であっても非ETC車のカベにはばまれて渋滞に巻き込まれてしまうときだ。
今やすでにETCをつけないことは、「わがまま」である。多くの車がETCをつけていれば、料金所渋滞は起こらない。渋滞は、エネルギーを浪費し、不必要な排気ガスを出し、乗っている人をいらいらさせる。車に乗るなら、どうせある程度の費用がかかる。どの運転者も、2万円程度なら拠出して、料金所渋滞のない高速道路を実現すべきなのだ。
もちろん、「そんなことより高速道路無料化だ」という議論もあろう。無料化ならそれもけっこうだ。しかし、無料化をしないなら、すべての車にETC装着を義務づけるべきである。
ETC装着が無理なら、非ETC車の高速料金を段階的に値上げし、数年後にはETC車の2倍程度まで上げればよい。環境や人心にコストをかける非ETC車に乗りたい人は、それなりのコストを支払うのである。「ETC車の首都高速夜間割引」などというレベルではなく、料金に差をつけるなら大胆にやるべきである。日本道路公団はじめご関係の皆様、ぜひご検討を。