藤川大祐 授業づくりと教育研究のページ

藤川大祐のブログです。千葉大学教育学部教授(教育方法学、授業実践開発)。プロフィールは「このブログについて」をご覧ください。

いじめ

講演「いじめに対応できる学校づくり」資料

このほど、帯広市教育委員会よりご依頼をいただき、「いじめに対応できる学校づくり」をテーマに、小中学校の教員等の方々を対象に講演をさせていただきました。 これまでもいじめ対応について講演をさせていただくことはありましたが、コロナ禍で講演を控え…

旭川いじめ事件 三つの論点

旭川市の中学生がいじめを受けた案件で、昨日、調査委員会がいじめの認定について中間報告を行い、多くのメディアで報じられています。中間報告の全文は、以下に掲載されています。 news.yahoo.co.jp 私も取材を受け、北海道文化放送と北海道新聞でコメント…

取手市いじめ問題専門委員会委員長退任にあたって

今年3月31日の任期満了をもって、取手市いじめ問題専門委員会の委員長並びに委員を退任させていただくことになりました。退任にあたって、これまでのことなどをブログに書いておこうと思います。 取手市いじめ問題専門委員会は、2018年4月1日に施行された「…

福島市長及び福島市議会は問題あるいじめ条例をそのまま放置するのか

各地の教育委員会がいじめ防止対策推進法などに反する対応をして問題になるケースが、後を絶ちません。最近では、福島市で、小学生(当時)がいじめを受け不登校になった問題で、福島市教育委員会の対応に問題があり、調査委員会が報告書で市教委の対応や学…

大学・学校・企業連携による「メディアリテラシー教育演習」で次代を担う教員を育てる

私が千葉大学教育学部で担当している授業「メディアリテラシー教育演習」では、毎年度、グリー株式会社の協力を得て、学生たちがICT技術を活用した新しい授業プログラムを開発し、千葉大学教育学部附属小学校の協力を得て、附属小の学級で実際に授業をすると…

オンラインゲームでのいじめについて

2月18日初回放送のNHK「いじめをノックアウト!」は、「トラブル続出! オンラインゲーム」がテーマ。番組委員をつとめさせていただいている私は、コラムを書かせていただきました。番組には、関西授業づくり研究会(今はなかなか開催できませんが…)等でお…

教委・学校の法令違反がある現実を前提に、いじめ防止対策推進法の改正を〜政策提言を行いました〜

2021年10月8日(金)、文部科学省にて、森田志歩さん(特定非営利活動法人Protect Children 〜えいえん乃えがお〜)をはじめとするさまざまな立場の方々とともに、いじめ防止対策推進法改正に向けた政策提言を行う発表の記者会見を行いました。 提言の内容…

藤川大祐『「いじめに対応できる学校」づくり 法令だけではわからない子どもを守る実務ノウハウ』(ぎょうせい)、6月20日発売

来る6月20日、私の新しい著書『「いじめに対応できる学校」づくり 法令だけではわからない子どもを守る実務ノウハウ』(ぎょうせい)が発売となります。3月に出した『教師が知らない「子どものスマホ・SNS」新常識』(教育開発研究所)に続き、今年2冊目の単…

流山市いじめ対策調査会による調査報告書に関する見解

昨日3月9日、流山市教育委員会が報道機関に公表したいじめ重大事態に関する調査報告書2件を入手し、内容を確認しました。以下、私の見解です。 1.中学校案件の「最終報告書」について 1)この「最終報告書」では、私が会長として取りまとめた中間報告書の…

流山市のいじめ再発防止策公表に関して、報道機関に取材してほしいこと

昨日3月9日、流山市教育委員会が「いじめ重大事態の調査結果を受けた再発防止策」を公表しました。 ▽いじめ重大事態の再発防止策の公表について(流山市ホームページ)https://www.city.nagareyama.chiba.jp/1000008/1009881/1029980.html また、千葉日報の…

「ダブルバインド型いじめ」としての「ステメいじめ」や「いじり」(メモ)

最近のネットいじめについて。具体的に誰かの悪口を言うのでなく、誰のことだかわからない形で「むかつく」「調子に乗るな」などと書くものが多く報告されている。典型的には、LINEのステータスメッセージ(ステメ)にこうした言葉が書かれる。 文脈を共有し…

ある教育委員会による一方的なスライド削除の通告について

ある教育委員会より、いじめ問題に関する講演の依頼をいただき、資料を事前送付して印刷をお願いしました。その教育委員会とはこれまで継続的にお付き合いがあり、いじめ問題に関してもよい取り組みをしていただけていると感じていました。 しかしながら、資…

市議会教育福祉委員会協議会で確認された流山市教委の法令違反かつ不適切ないじめ問題対応

私は10月21日、文部科学省内にて記者会見を行い、流山市教委がいじめ問題について法令違反かつ不適切な対応をしており、被害者が今でも苦痛の中にあるということを公表しました(記者会見の内容等はこちら)。 これまで市教委は私のこうした指摘に対して非を…

流山市議会第4回定例会のいじめ問題に関する審議に関するコメント

12月3日から12月6日から行われた流山市議会令和元年第4回定例会一般質問に係る審議の動画が公開されましたので、いじめ問題に関する審議について確認させていただきました。このようにいじめ問題についてしっかりと取り上げてくださった市議をはじめ市議会関…

萩生田文科大臣の流山市教委に関するコメントの書き起こし

本日12月6日、閣議後に萩生田文部科学大臣が記者との質疑応答の中で、流山市教委のいじめ問題や教員の不適切指導に対する対応について質問に答えました。このときの書き起こしを入手したので、掲載させていただきます。 Q:千葉県流山市のいじめ問題について…

流山市議会におけるいじめ問題に関する審議の書き起こし

12月5日、流山市議会でいじめ問題についての審議が行われました。報道機関の方から書き起こしをいただきました。公開してかまわないということなので、以下に掲載させていただきます。 注目していただきたいところには、下線をつけます。下線部については、…

公開された第二次中間報告書と、井崎流山市長の先延ばし宣言

流山市教委がいじめ重大事態について法令違反かつ不適切な対応を行った問題について、少し動きがありました。 流山市議会が市教委に対して、重大事態(平成29年に重大事態認定された事案)の第二次中間報告書の開示を請求したようで、このほど第二次中間報告…

明らかになった、流山市教育委員会 後田博美教育長の責任

流山市教委の法令違反かつ不適切ないじめ問題への対応について、流山市教委の後田博美教育長にお尋ねしたいことを、10月26日付の本ブログで書かせていただきました。流山市議会では、各会派の代表が本件についてご対応くださり、私がお尋ねしたいことを市議…

流山市教委のコメントに見る「悪くても謝らない」「責任転嫁する」という態度

流山市教委が法令違反かつ不適切ないじめ問題対応を行った問題で、昨日10月31日、流山市教委のサイトにコメントが掲載されました。 このコメントの中には「前流山市いじめ対策調査会会長の藤川大祐氏によって、文部科学省記者クラブにて行われた、流山市教育…

流山市だけではない、教委等の法令違反のいじめ対応(報じられた主なもの一覧)

流山市教委の法令違反かつ不適切ないじめ対応についてですが、当ブログの記事にいただいたコメントによれば、昨日流山市内で行われたタウンミーティングには井崎市長や後田教育長が出席され、いじめ対応についても話題になったようです。流山市のサイトを見…

流山市教育委員会 後田博美教育長にお尋ねしたいこと

流山市教委の法令違反かつ不適切ないじめ問題対応について、昨日、萩生田文科相が「教育委員会の対応に問題があると思う。だからこそ前会長も辞めてしまって、記者会見を開く事態になったんだと思う」とおっしゃっています。被害者に寄り添い、県教委を通し…

流山市事案を受けた千葉県いじめ防止対策条例の改正の可能性について

このブログで連日取り上げている流山市教委のいじめ問題に対する法令違反かつ不適切な対応について、多くの方からご連絡をいただいています。再発防止や被害者支援を進めなければならないのですが、今のところ、流山市教委及び流山市からはそうしたことにつ…

流山市教育委員会は資料を確認せずに嘘をつく

10月21日に流山市教育委員会の法令違反かつ不適切ないじめ問題対応に関して記者発表をしたところ、多くのメディアで報じられ、多くの方からご連絡をいただいています。 30年前に流山の小学校で教員からの虐待被害を受けていた宇樹義子さんは、この問題を受け…

教育委員会がなぜ法令違反の対応をしてしまうのか

10月21日(月)に発表させていただいた流山市教育委員会の法令違反かつ不適切ないじめ問題への対応に関して、どうして教育委員会が法令違反の対応をしてしまうのかと、記者の方などから繰り返し問われます。私が流山を含めいくつかの教育委員会と関わらせてい…

流山市教育委員会の法令違反かつ不適切ないじめ問題対応について

本日2019年10月21日、文部科学省記者クラブにて、流山市教育委員会の法令違反かつ不適切ないじめ問題対応について公表する記者会見を行いました。 文部科学省が発表したように、小中高校のいじめ認知件数は過去最高を更新しており、いじめ防止対策推進法が定…

「私たちの選択肢」シリーズ第3弾、多様な性について学ぶ授業を公開で実施しました

昨年から千葉大学、敬愛大学、柏市教育委員会、ストップイットジャパンの連携プロジェクトとして、いじめ防止に資する教材「私たちの選択肢」シリーズの教材を開発し、ストップイットジャパンより指導案付きDVDを無料配布していますが、このほど同シリーズ第…

NHK Eテレ「いじめをノックアウト」に出演します

8月31日(金)18:55-20:45、NHK Eテレ「いじめをノックアウト」スペシャルに生出演します。いじめ問題の解決に少しでも貢献できたらと思っています。皆様ぜひご覧ください。 http://www.nhk.or.jp/ijimezero/

脱いじめ傍観者プログラム「私たちの選択肢」無料配布を開始しました

本日千葉大学からリリースがなされたように、私たち研究グループがストップイットジャパン等の協力のもとで開発した脱いじめ傍観者プログラム「私たちの選択肢」について、指導案冊子つきDVDの学校等への無料配布を開始しました。このプログラムは、今年度よ…

いじめ防止対策としての学級解体論について

前のエントリーにもあるように、千葉県柏市で脱いじめ傍観者授業といじめ通報アプリを公立全中学校で導入することが発表され、各所で報道されています。私は、脱いじめ傍観者授業のプログラムを監修するという立場で、この取り組みに関わっています。 この件…

脱いじめ傍観者教育用教材「私たちの選択肢」の作成と柏市での授業実施について

このたび、千葉大学、敬愛大学、千葉県柏市、ストップイットジャパン等の連携によって、脱いじめ傍観者教育用動画教材「私たちの選択肢」を開発し、この教材を用いた授業を柏市立全中学校1年生全学級で実施することを発表しました。授業の実施は、NPO法人企…